「うつ」っていろいろ考えちゃう!

回復傾向にあるうつ病患者「ぽん」の あれやこれやなんやかんや

「死」から三つ、離れて座る。②

 

 

まず、どこからどう言えばいいのか、

 

 

とにかく、私はうつ病になってしまいました。

 

おそらくうつの一番底にいました。

 

何もしたくない。

何も出来ない。

誰とも会いたくないし、話したくない。

私は馬鹿で、空っぽで、何にもなくて、何をしても空回りになるだけの、

無価値で無意味で、孤独で、気持ち悪い、醜い、最低な、ただの「点」でしかない。

 

あるかどうかも分からないような、小さくて、しかも歪な「点」でしかない。

「点」にすらなれていないかもしれない。

 

そんな風に、とにかくただ、真っ暗でした。

 

 

 

 

 

私の周囲には、優秀な人がたくさんいました。

 

家族、親戚、友人、上司、同僚、先輩、後輩、他の大勢の人々……

 

そのすべてのカテゴリーの中で、必ず一人はいました。

こんな人本当にいるのか、と感心するほどの人もいました。

 

自慢ではありませんが、

今まで出会ったほとんどの人に感心しています。

良い方にも、悪い方にも様々です。

 

ただ、私は生意気にも人の好き嫌いが激しかったので、

良い方に感心する人は好きになり、

悪い方に感心する人は嫌いになりました。

 

 

うつはそんな単純な私を悪い方向に変えました。

私が気がつかないように、

少しずつ、少しずつ、ゆっくり、ゆっくり。

 

 

いつの間にか、私は私の周囲を取り巻く人々のほとんどを

大嫌いになりました。

 

私がこんなにつらいのに、

私がこんなに苦しいのに、

私がこんなに悲しいのに、

私が、私が、私が、

こんなに、こんなに、こんなに……。

 

 

周囲はみんな幸せそうに見えました。

私一人が不幸を背負って、

私一人が「駄目」なのだと、

周囲が羨ましくて、妬ましくて、憎らしくなりました。

私一人が汚くて、周囲は全部きれいでした。

 

大好きだった人たちを、大嫌いになって、憎む心がある。

 

それが恐怖でした。誰にも言えませんでした。

恥ずかしかったからです。

こんなこと考えるのは、私がおかしい。私が変だ。気持ち悪い。

隠さなくてはいけない。知られたくない。がっかりされたくない。軽蔑されたくない。

 

みんな好きなのに、大好きなはずなのに、嫌いだ。

 

そんな気持ちを大切な人たちに知られたら……。

 

ひたすら怯えながら、黙って、自分の心にざわざわとした汚い渦が落ち着くのを待ちました。

 

 

 

ある時、何のきっかけか、

私の大事な袋が破れました。

パンパンに詰まって、詰まり切って、それでもまだ詰め込み続けていた鉄の袋が。

詰め込んでいた全ての汚いものを一気に外に溢れさせたのです。

 

泣き叫びました。

比喩ではありません。

本当に、泣いて、叫んで、今まで隠していた

「嫌い」「憎い」「腹立たしい」を

思いつく限りの言葉で出しました。

 

 

その後です。

気づきました。

一番近くにいてくれた私の家族が泣いていました。

 

 

そのことにまた私は泣きました。

 

 

申し訳なくて、申し訳なくて、申し訳なくて…

 

 

そんな私の頭の中に、

「死」を見つけてしまいました。